2012年に書いた「福岡カフェ散歩」でも取材して掲載させてもらった六本松京極街【フジスエ珈琲】に寄ってみた。その時のタイトルに書いたのは、“京極街の細い路地裏にひそむ照れ屋のマスターの謎のカフェ” だった。
京極街の古いアパートの中にあるカウンター4席くらいと2階にテーブル席が2つだけの小さな店。今回たまたま仕事終わりに六本松に用事があったのでちょっと探してみた。まだ当時のままで営業されてましたね。直近で来たのは9年前だったのでホント久しぶり。場所も店内の雰囲気もメニューもそのまま。照れ屋のマスターもそのまま。なんか嬉しかった。
「ここ数年、六本松は九州大学のキャンパスも移転してしまったし新しい街に変わってしまいましたよね〜。お客さんの層というか年齢層も変わったのでは?」
「いや、SNSを見て来る方は確かに増えましたが、相変わらず若いお客さんが多いですね」
「外国人の旅行客とかも増えてます?」
「近くの人気店ではすごい行列とかもありますが、うちはそんなことないですよ。そんなんなったら怖いです」と苦笑い。
“一見さんが入ってくると緊張するという藤末さん。恥ずかしがり屋で照れ屋のマスターがカウンター内で待ってる場末のキンサテン風のカフェ。勇気と興味があったら京極街のドアを叩いてみてほしい”と「福岡カフェ散歩」の〆に書いてたんだけど、12年経っても同じ感想だった。嬉しいね。
ちなみに、店の看板に書いてあるメッセージ性のある文言とはまったく正反対のカフェです。お酒も出してないし禁煙です(笑)
店名: フジスエ珈琲
住所: 福岡市中央区六本松2-3-14 京極街
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