久留米市出身の僕だが、東区香椎にまあまあ近いところに住み出して35年になる。その間、カフェ以外はあまり香椎という街で遊ぶことはなかった。どちらかというと遠目に香椎を見てきた。
しかし、ここ数年は知り合いが香椎で飲食店を始めたり香椎コンテナ村ができたり香椎駅前再開発もあったりで何かと香椎の街をうろうろすることも増えた。
昔から永く続くビストロや蕎麦屋や居酒屋、焼鳥屋、お好み焼き屋、和菓子屋などがある中、「香椎コンテナ村」に【焼鳥十蔵】という焼鳥屋がある。【焼鳥十蔵】は若者から年配者まで幅広い世代に人気の焼鳥居酒屋。店主の嘉藤(かとう)さんは東区を中心に焼鳥屋を数店舗経営している根っからの香椎っ子。
その嘉藤さんが【焼鳥十蔵】の隣に【焼鳥十蔵 はなれ】を開店した。
カウンター10席、4〜6人用の個室1つ。店内はまるで寿司屋のような雰囲気。分厚く奥行きのあるカウンター越しに目の前で嘉藤さんの仕事を全て見せるデザイン。
メニューは仕入状況に合わせた内容で変化する6,600円コース料理一本勝負で完全予約制。サラダから始まり一品料理、串物と野菜串、ご飯までの内容で、趣向を凝らした料理がテンポ良く提供される。味付けは、ベタベタと甘かったり辛かったり濃かったりというものはなく、上品な味に丁寧に仕上げられている。
嘉藤さんは今までの居酒屋とは違うスタイルの料理を出すために、この数ヶ月全国あちこちの料理店を食べ回っていろんなアイディアを吸収してきたようだ。それがよく出ている気がした。「香椎に新しいスタイルの焼鳥屋を!」という気持ちがすごく伝わる店だった。その気持ちと勉強熱心な姿勢が料理にのりうつっていた。
「ここは本当に香椎か?!」と思われるような店になっていくだろうし、逆にこんなお店がたくさん香椎に増えて欲しい。10年後に「あの店から“新しい香椎”が始まったよね」と言える店になる予感。そんなことを考えた夜だった。
次は何かな?とワクワクしながら食べてたのであっという間だったが、こうやって写真を並べてみるとまあまあ多い品数だわ。ご馳走様でした。
壱岐アスパラと自家製鶏ハムの瞬間燻製サラダ
ささみの昆布締めカラスミのせ
いくらと島田のりのチーズ茶碗蒸し
鶏の白子
たたき
からすみ素麺
新玉ねぎのすりながしと温玉
レバーの最中
ドライイチジクやナッツとの組み合わせ
熊本産赤牛のみすじと蝦夷バフンウニのうにく
媛っこ地鶏ささみの竜田揚げ
ここから串物
〆のご飯は大事よね。大満足!!
おかわりは味変で!
店名:焼鳥十蔵 はなれ
住所:福岡市東区香椎駅前1-21-34
電話:092-609-9988
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※完全予約制です。
※この記事の写真はすべてFUJIFILM X-E4で撮影しました。レンズはXF35mm F2.0RWRを使用。