僕がどこかで誰かと生きていたという記録。
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知り合ったのは4年前。その時は中央区薬院に【博多のカレ】というお店をやってたエイジさん。具体的な計画はなかったのかもしれないが、いつか何かをここでやりたい!!という夢のために八女市黒木町の山中に古い民家を購入していたそうだ。

エイジさん夫妻はここへは週に1回くらい来て家の改修や掃除、さらに米作りの準備をしていたらしい。それがCOVID-19により薬院【博多のカレ】が営業自粛に追い込まれることになり、自然とこちらに来る回数も増えた。その後、ならばということで薬院の店を閉店。こちらで【rakuyen bangohan〜楽園晩御飯】として再スタートすることになったそうだ。

その経緯はずっと聞いていたけど、タイミングが合わず1年くらいかかったかな、やっと会いに行けた。

まあ、思ってた以上に山奥だった(笑)。黒木町の中心部からさらになかなかの時間、車を走らせた。これ、道間違ってないか?と思い始めた頃に見つけた「rakuyen bangohan」と書かれた青い看板。そこでちょっとホッとした。

自宅兼店舗にて、笑顔で迎えてくれたエイジさん夫妻。奥さんと4年前に会った時は“若い町のお嬢さん”って感じだったけど、すっかり農家の奥さんだわ。しっかりと家や家畜や畑の管理をされている。エイジさんが決めた山奥の生活だが、きっと数年後には奥さんがエイジさんを尻に敷いているであろう気がするくらい山奥の生活が似合っていた。

米を作ったり、お茶畑を管理して八女茶だけでなく紅茶を作ったり。さらに家畜のヤギや鶏も増えてきた。そのうち猟も始める予定らしい。そうそう、こんにゃく芋からのこんにゃく作りにも挑戦するらしい。地元の農家さん達がすごく優しく受け入れてくれて農機具を貸してくれたり農作業の指導もしてくれるんだって。

カレーは福岡時代からさらに優しく研ぎ澄まされて来た感があった。生き方は味に出るんだろうな。すごく美味しかった。

店からさらに上流に行けば生活用水が流れ込まない清流があるというのでカレーの後に案内してもらった。暑い日はそこに飛び込んで水遊びも楽しんでいるというエイジさん。軽トラの荷台に乗ってガタゴトと、楽しいアトラクションでした。

人生における大事なものっていうか価値観って人それぞれだけど、まあまあ大きな舵を切ったエイジさん夫妻。なんか幸せそうだったなぁ。

1日1組限定で宿泊者も受け入れておりゲストハウスもやってるとのこと。とりあえずはランチにカレーからでも是非遊びに行って来ませんか。予約必須ですのでよろしくお願いします。

あ〜楽しかった。

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最初の看板を発見した地点からの眺望
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いよいよ到着
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山羊のこころちゃんがお出迎え
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玄関
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建物には明治時代に作られてた部分も残っている
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本日のメニュー
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八女茶
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優しいスパイス感で食べやすかった。
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お茶のプリン。お茶もイチゴも自家製。
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自家製のお米も販売中
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黄色とピンクの1号、2号。サンダーバードみたい。
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自宅から少し離れたところに家畜の住まいがある
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雄鶏が一匹いるらしく、すぐに交尾しまくっていた。つまりここの卵は有精卵ってことか。
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あちこちに棚田
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茶畑もたくさん
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竹林を下っていくと、、、、、
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清流プールが!!
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透明感がすごい。まあまあ深いらしい
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この上流には住居が無いので生活排水が入ってこないらしい
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吠えない番犬。むっちゃ人懐っこい
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カーナビには住所が入ってない場合があるので、Googleマップでの検索をおすすめします、とのことです。

※この記事の写真はすべてFUJIFILM X-E4で撮影しました。レンズはXF35mm F2.0RWRを使用。






 
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上野万太郎/僕がどこかで誰かと生きていたという記録。《食》との出会いは《人》との出会い。

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■著書:「福岡カフェ散歩」「福岡のまいにちカレー」

「福岡のまいにちカレー」(2014年4月)
福岡で毎日カレーを食べながら48店をカメラを持ってオーナーさんをインタビュー。カレーの数だけ物語がありました。

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「福岡カフェ散歩」(2012年12月)
福岡のカフェ54店を取材。オーナーさんの熱い想いを伝えたい。

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■欲望おにぎりとよろこび丼
2020年12月23日、長女がレシピ本居酒屋店長特製の欲望おにぎりとよろこび丼を出しました。

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