
福岡カレー界では昔から有名人の“カレー中学生”だったちひろ君。カレーが大好きで自宅のある大牟田市から福岡にしょっちゅう出てきてカレー食べ歩きしながらブログを書いてましたね。
カレー中学生を卒業したと思ったら、福岡市内の単位制高校に進学して時間が許す限りカレー店でアルバイトしたり、福岡のみならず東京や大阪のカレーも食べ歩いてました。高校生の時にインド一人旅に行こうとしたけどご両親に心配されて断念したというエピソードも。しかし、その後に台湾とタイには渡航できたらしい。
そんな彼が高校卒業して、大人になったと思ってたら20歳で去年カレー店を開業したというではないか。場所は地元大牟田市で曽祖父さんの家だった一部を借りての営業スタート。
その名も【Curry Toiro】、読み方は「カレー トイロ」。カレーの好みや作り方は十人十色、ということで店名をつけたらしい。だからか、ちひろ君が作るカレーは色にこだわりがある。読み方によっては「カレーと色」とも読めますもんね。
現在提供しているメニューは、完全予約制で、カレー3種とドリンクというカレーコース2,200円のみ。お酒を出さないのでお昼だけの営業。
どれもこれも素材とスパイスの調和が素晴らしかった。決して辛さや刺激をカレーに求めてはいないらしく、何か無駄なものを削ぎ落とした達観したような料理に思えた。
曽祖父の家を利用した客室も無駄なものは何もなくシンプルそのもの。かといって無機質すぎることはなく温かみがある雰囲気。置いているものの選び方がとても21歳の少年(いやもう青年か)とは思えないのだ。
その辺も含めてちひろ君が21歳というのが信じられない。中年や還暦近くなって引き算の美しさを知ってしまった人のようだ。まあ、彼は中学生の時から「ちひろくん、君は絶対中学生じゃないやろ!?」と周りのおじさん達に言われている少年だった。子供とは思えないくらい、というか大人達よりも冷静で上品で知的だったのだ。
今日は3年半ぶりくらいに会ったけど昔のまま素直に成長してるんだなぁと思えた再会でしたわ。そして、彼が30歳になった頃、どこで何をしているのかが楽しみで仕方ない。
カレーマニアでなくても是非予約して行かれて損はないと思います。人の成長や生き方、人生の多様さを感じさせてくれるかもしれません。
もっと詳しい話は、『UMAGA』で森さんが書かれています。ぜひ読んでみてください。とても分かりやすく書かれています。

駐車場は店の近くに3台用意されてます。

この暖簾からして、21歳が作る店ではないよねw

ここが入り口





ここから料理の始まり。ズッキーニのグリンカレースープ。

大納言小豆と牛蒡のカレーをナンではさんで食べる。


タマリンドを使った酸味のある豚肉とじゃがいものカレー。


おまけ

チャイも美味しかった。

手入れされた庭だわ

5年前くらいの写真。ちひろ君が【カレーNADO】でバイトしている時の一枚。さすがにこの写真と比べると現在はお兄さんになってますね。

店名:Curry Toiro
住所:福岡県大牟田市倉永1040(国道208号線沿)
時間:11:00スタートと13:00スタートの2部制 (完全予約制)
店休:水〜金曜日が休み
[ instagram ]
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久しぶりに大牟田市内に来たので、少しウロウロしました。世界遺産とかもあるんですよ。昭和の頃まで日本を代表する炭鉱の町として栄えた歴史の跡がたくさん。さらに西鉄新栄町駅あたりの商店街を散歩。早朝からやってるすごく良い喫茶店もありました。





















※この記事の写真はすべてFUJIFILM X-E4で撮影しました。レンズはXF35mm F2.0RWRを使用。