僕がどこかで誰かと生きていたという記録。
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福岡の食専門WEBマガジン『UMAGA』福岡カレードットコムについて書きました。(2021-11-18 am6:00公開)
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福岡のカレーを全国へ!!「福岡カレードットコム」がついにスタート|UMAGA(ウマガ) 福岡の“うまい”を探求するWEBマガジン

ということでここ万太郎.netでは、文字数の関係で『UMAGA』で使われなかった部分をご紹介。いわゆるボツ部分ですが、見方によっては『UMAGA』では書けなかった“裏話”ということで逆に面白いかも・・・。

『UMAGA』本編と合わせて読んでいただけると
「福岡カレードットコム」のことがさらに良く分かると思います。


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  • 「福岡カレードットコム」が2021年11月12日正式スタート!!

安部さん(右)は「バダピリラ」(中央区白金)と平野さん(左)は「カチナ」(早良区城西)の現地系スリランカカレー店のオーナーシェフ。「福岡カレードットコム」は、この2人のカレー店オーナーが始めた冷凍カレーライスの通販サイト。

二人は、交流のあった同じくスリランカカレー作りに取り組んでいた「スパイス計画」の内藤さんも含めて従来よりバナナの葉でライス&カリーを包んだスリランカ名物ランプライスを冷凍して店頭で販売したり、お互いのカレーを店頭でテイクアウトできるようにしたりと協力体制を深めていった。スパイス料理の食材や調味料に力を入れているスーパーマーケット「ダイキョーバリュー弥永店」の店頭でもカレー弁当を販売させてもらったりもした。

最終的に通販サイトでは、ライスとカレーをセットで盛り付けたスタイルの冷凍カレーという形の販売をすることで結論を出し、2020年10月には南区に事務所を設置。2021年1月には「合同会社福岡カレードットコム」を登記し、夢に向かっての一歩をスタートしたのだ。合言葉は、人生にスパイスを!!という意味を込めて“Spice up Your Life”

本人たちも冷や冷やの気持ちで立ち上げたクラウドファンディングだったが、無事に目標を達成し一安心。並行して行われたのが、保健所への冷凍食品製造業の許可取得だ。COVID-19対応ということで許可の基準や制度も流動的な中、何度も保健所へ足を運び施設や設備を対応させ認可を受けることが出来た。

しかしクラウドファンディングで集まった資金はほとんどがリターン品にかかる費用でなくなったという。もともとクラウドファンディングは「福岡カレードットコム」を知ってもらうための告知目的だったのだ。


  • 苦労話や今後のことを安部さん、平野さん、そしてスタッフの井上さんに聞いてみた。

万太郎 「ということは、これまでの運転資金や設備投資資金はお二人の自己資金ということですか?」

平野さん 「そういうことです。自分たちのカレー店でしっかり頑張らないと資金も出せないので大変でした」

万太郎 「では、冷凍食品を作る上での苦労話はありますか?」

平野さん 「一般的に冷凍カレーというと、カレーの具やスープを冷凍パックするんですが、僕らの今回の企画は、各店舗のカレーをお店で食べるような盛り付けをしてカレーとライスを一つの皿の上で再現して冷凍しているんです。だからカレーや具が冷めないうちに一皿一皿手作業で盛り付けするのが一番大変です」

万太郎 「それは大変ですね。各店舗によって材料も盛り付け方も違いますもんね」

井上さん 「そうなんですよ。見本写真を見ながら一生懸命盛り付けました。そして、冷める前に作業しなきゃいけないので、手が熱いんです(笑)」

万太郎 「僕もリターン品を数種類食べましたけど、見た瞬間にこれ盛り付け大変だなぁと思いました(笑)。そして味に関してもどれもお店の味と遜色ない出来だった思います」

井上さん 「良かったです。そういうご意見をたくさんお聞きしてて頑張った甲斐があったと思ってます」

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  • 福岡のカレーの魅力について

万太郎 「そこまでして福岡のカレーを全国に届けたいという熱い思いがあるお二人ですが、そもそも福岡のカレーの魅力って何だと考えられてますか?」

安部さん 「福岡のカレー店は東京や大阪に比べると小さい街にたくさんの種類のカレー店がバランスよく点在しているんです。地理的に狭い地区にこんなにたくさんのカレーが食べられるのは福岡の魅力だと思います」

万太郎 「なるほど。料理や味の面からはどう考えられますか?」

平野さん 「山あり海あり川ありという立地も含めて、福岡には新鮮で美味しい素材が入手しやすいのも魅力だと思います」

万太郎 「確かにそれは言えますね。カレーに限らず福岡の食文化はそういう意味でも全国の注目を集めていますからね」

安部さん 「そうですね。魅力のある福岡のカレーを全国に届けることで自分たちのカレーの将来を明るくすることにつながると思うんです。そして、『福岡カレードットコム』でカレーを購入して食べていただいた全国のカレーファンたちが、コロナが落ち着いたら、僕らの活動をきっかっけに全国から福岡に遊びに来て実店舗でカレーを食べてもらえたら嬉しいなと思ってます」


  • 最後に「福岡カレードットコム」の将来について

万太郎 「カレー以外の販売についてはどう考えられてますか?」

安部さん 「各店舗のカレー以外の商品、例えばスパイスやガラムマサラやオリジナルの調味料、さらにはTシャツなどのグッズ類なども販売していきたいと思います。行く行くはみんなでイベントを開催したり、通販サイトでは各店の情報を発信したりできたら良いなと思ってます」

万太郎 「そうなると単なる通販サイトというよりは、“福岡カレー界のポータルサイト”みたいになりますね」

安部さん 「そうなれるよう頑張りたいと思います。とりあえずは、現在9店舗でスタートしたカレー店をもっともっと増やして福岡のカレー界を代表する通販サイトに育てたいです」

万太郎 「大変な作業だと思いますが、夢に向かって頑張ってください!」

安部さん 「ありがとうございます。“Spice up Your Life”」

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■プロフィール
上野万太郎/僕がどこかで誰かと生きていたという記録。《食》との出会いは《人》との出会い。

詳しくは、勝手にWikipediaのページへ

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illustration by kaede




■著書:「福岡カフェ散歩」「福岡のまいにちカレー」

「福岡のまいにちカレー」(2014年4月)
福岡で毎日カレーを食べながら48店をカメラを持ってオーナーさんをインタビュー。カレーの数だけ物語がありました。

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「福岡カフェ散歩」(2012年12月)
福岡のカフェ54店を取材。オーナーさんの熱い想いを伝えたい。

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■欲望おにぎりとよろこび丼
2020年12月23日、長女がレシピ本居酒屋店長特製の欲望おにぎりとよろこび丼を出しました。

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