僕がどこかで誰かと生きていたという記録。
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飲食・精肉関係の知り合いの案内で飯塚市山口(旧筑穂町)にある【あかね荘】にてお昼ご飯。飯塚市といっても東区からは車で30〜40分くらいと割と近い。

【あかね荘】は地元に古くから伝わる筑穂牛というブランドの肉を出してくれる日本料理店。2014年のミシュランでは一つ星レストランとして紹介されている人気のお店。3代目になる井上直樹さんが、2代目のお母様たちと一緒にお店を切り盛りされている。

しゃぶしゃぶをメインとして、ステーキやすき焼きも提供されており、今日はすべてを堪能させていただいた。

美しいサシが入った柔らかい肉。独自の配合飼料を使ってストレスを少なくして育てられた黒毛和牛は、どんどん食べてもモタれることなくサラリとお腹に落ちていく。

さらには【あかね荘】の直営の牧場も見学。飲食業のみならず、筑穂牛というブランドを守る事業にも乗り出しているそうだ。

牧場の責任者の方から成育日数のこと、牡牝の違いや去勢のこと、商品として価値の高い牛の見分け方など短い時間だったけどいろいろと興味深い話も聞けて楽しい時間だった。

日頃から僕は、料理やお店は店主である“人”の一部であると思ってる。だから、映えるとかコストパフォーマンスが良いとか悪いとか、ただ美味しいとか綺麗とかでなく、その奥にいる“人”に興味を持ってしまう。歳を重ねるにつれてだんだんとそうなって来た。

そういう意味で、料理やその肉の生産されている現場やそれに携わられてる人から、仕事に対する想いや歴史などの話を聞けて食事できたことは、僕の中で最高のご馳走だった。(もっと時間があれば泊まり込んで話を聞きたいくらい)

僕は本業では農業に関わる仕事を30年近くやってるので、どうしてもそういう目線になるのかもしれないが、60歳を目の前(あと約1年)にして、そろそろ、飲食に関わる情報の発信のやり方を次のステップに上げていこうと思えた一日だった。

【あかね荘】の筑穂牛いろいろコース、是非オススメです。

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元々は旅館だったのかな、外観は普通の古い一軒家に見える建物の中に大小の座敷部屋が設けられている。
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お通し。蕗と筍。
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まずは、しゃぶしゃぶ。
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しゃぶしゃぶは酢醤油でいただく
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とりあえず、ご飯にのせる
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野菜もしっかり。最後にはうどん麺も。
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ステーキ。ヒレとロース。
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手前がロース
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ヒレ
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やはり、ご飯にのせる
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裏メニューから通常メニューに昇格したというすき焼きも出してもらった。
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やっぱり、ご飯にのせる。ご飯3杯目。
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デザートは果物とドリンク
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目の前で説明をしながら料理を用意してくれたのが2代目のお母様。元気良くて明るくてハキハキされてるので、「若い頃、選挙カーでウグイス嬢されてたでしょ?」と思わず聞いてしまった。答えは「したことないですよ」だったけど(笑)。美味しい料理はもちろんだけ、このお母様に会うのも楽しみでやって来る常連さんも絶対いる!と感じた。
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そして牧場へ。車で5分くらい。
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この牛は、良いお尻をしているそうだ。三日月状に付いてる泥みたいなのはウンチ。これのつき方で尻の形の良さが分かるらしい。
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人が来ると寄ってくる。
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左が店主の井上直樹さん。右は牧場の責任者の瓜生さん。
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関係者の皆様、ありがとうございました。


店名:あかね荘
住所:福岡県飯塚市山口611-2
電話:0948-72-0903 ※ご予約をお願いします。
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上野万太郎/僕がどこかで誰かと生きていたという記録。《食》との出会いは《人》との出会い。

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■著書:「福岡カフェ散歩」「福岡のまいにちカレー」

「福岡のまいにちカレー」(2014年4月)
福岡で毎日カレーを食べながら48店をカメラを持ってオーナーさんをインタビュー。カレーの数だけ物語がありました。

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「福岡カフェ散歩」(2012年12月)
福岡のカフェ54店を取材。オーナーさんの熱い想いを伝えたい。

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