僕がどこかで誰かと生きていたという記録。

汁なしタンタン麺3


4月から巴蜀に正社員として働いている青年がいる。高校生の頃から巴蜀でバイトをしていて、卒業後に調理師学校に進学。そしてこの春に正式に巴蜀に就職ということである。

笑顔のかわいく初々しい彼は、僕らの中では「永遠のルーキー」と呼ばれていた。

その彼が「巴蜀で働きたいです!」と言い出したのは、彼が高校生の頃。そして有言実行、ちゃんと就職した。彼の気持ちを受け入れて正式採用したオギノ店主もきっと永遠のルーキーの気持ちを考えると嬉しかったに違いない。


おれ 「久岡くん(本名)、お店では少しくらい何か作らせてもらいようと?」

永遠 「いやぁ、まかない料理くらいっす。」

おれ 「なんか、作ってみらん?」

永遠 「まじすか。」

おれ 「まじで。」

永遠 「では、麺料理なら。」

おれ 「一番自信があるやつでいいよ。」

永遠 「では、汁なしタンタン麺でいいっすか?」

おれ 「いいよ!」


 

注文を厨房に伝える永遠くん。

「上野さんが、僕が作った汁なしタンタン麺を、ということです。」

永遠君はおれの本名をしっていた。(爆)


その奥から関西弁の店主の声が

「すげえ、指名されたんか?!指名料1,000円もらわなあかん。」


ちゃんと聞こえてるで・・・。

汁なしタンタン麺4

数分後、「むっちゃ緊張しました・・・」と永遠君が汁なしタンタン麺を持ってきた。



で、食べました。普通に美味い。というか、店主のタンタン麺と同じ味やん(笑)。



会計時に、「同じ味やったよ!!(笑)」と店主に言うと

店主 「汁なしタンタン麺は、材料(具)の重さをきちっと計れば同じものになりますもん。」

おれ 「そうだと思った。じゃあ、次は炒め物で。」

店主 「炒め物はまだ無理っすよ!(笑)」



それはそうだろう。中華料理は火が命って言うから。

どちらにしろ、永遠のルーキー久岡が、いつしか立派な中華調理人になるまで食べ続けたいものである。


ちなみに、指名料は取られませんでした。




店名:四川料理 巴蜀(はしょく) [ 食べログ ]
住所:福岡市博多区東月隈4−2−11−3
電話:092-503-8849
HP:http://hashoku.myspace1.nazca.co.jp/
blog:http://hasyoku.seesaa.net/
店休日:毎週火曜日と第3水曜日 



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