そもそもうちの会社に僕が参加したキッカケは別の仕事だったんです。いわゆる「野菜」ではない仕事。特殊な建設資材メーカーの代理店としてそのメーカーの商品を販売するという仕事でした。実は今でもその仕事は野菜事業と並行してやっているんです。
しかし、本日そのメーカーが自己破産を裁判所に申し出て受理されました。
その会社に出会って14年。その会社がなければ御館様にも出会っていませんでしたし、今ここでこうして仕事もしていませんでした。
僕と御館様が出会っていなければ、今の形態の事業をしていなかったかもしれません。そうすれば今いるうちのスタッフもいなかったかもしれません。そう考えると、その会社は少なくとも僕らの間でも存在していたことに価値があったということです。
その会社の人には大変お世話になりました。
その商品の販売を通していろんな取引先の人とも知り合えました。
お金だけでは量れない深い人生を感じれた14年間でした。
もうあの商品を売ることはできないのです。
そう思うとやはり仕事の五線譜の中に何か一つ音符が抜けたような気がします。
しかし、思い出だけでは生きていけません。
いい歳で突然解雇されたその会社の社員さん達のことを考えると・・・。
僕らの会社もそうならないように身を引き締めて頑張らなきゃ。