僕がどこかで誰かと生きていたという記録。
高校時代の友人の父上が亡くなったという知らせが届き、鹿児島から戻って、夜久留米までお通夜に行った。

父上は銀行マンとして仕事を全うし、70歳だった。今春、ガンの宣告を受けたが、すべての治療を拒否。余命いくばくもないと悟った先月、東京に住む息子を呼んで病気のことを告げ、あらゆる指示を出した。

家族や親戚以外の人には葬儀のことを伝えるな。葬儀場には自分の写真を掲げるな。自分でお寺を決め、自分ですべての段取りを決めた。とても無骨で頑固で人に迷惑をかけることが嫌いで気丈な人だった。

自分の人生劇場の結末を自分で演出したようだ。
死に際は大事だと思った。

僕らもまともに働けるのはあと20年だろう。悔いの残らぬように働いて、良い人生だったと満足しながら、きれいにこの世を後にしたいものだ。
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■プロフィール
上野万太郎/僕がどこかで誰かと生きていたという記録。《食》との出会いは《人》との出会い。

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■著書:「福岡カフェ散歩」「福岡のまいにちカレー」

「福岡のまいにちカレー」(2014年4月)
福岡で毎日カレーを食べながら48店をカメラを持ってオーナーさんをインタビュー。カレーの数だけ物語がありました。

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「福岡カフェ散歩」(2012年12月)
福岡のカフェ54店を取材。オーナーさんの熱い想いを伝えたい。

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■欲望おにぎりとよろこび丼
2020年12月23日、長女がレシピ本居酒屋店長特製の欲望おにぎりとよろこび丼を出しました。

欲望おにぎりとよろこび丼



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