クソじじい、言われて嬉しい、六十代。
四国の取引先の人が来たので食事に行った。

この人は野菜選果機械メーカーの30歳の営業マン。
営業担当地区は関東から鹿児島まで。
そして移動手段はなんと1500ccの小型車!(マツダデミオ)
田舎回りが多いから飛行機とレンタカーなどで移動なんて非効率らしい。
フェリー代が安くなるように全長4m以下の車種になっているらしい。
ノートパソコンとPHS電話を使って図面や見積書をメールで
本社(愛媛県)とやりとりしている。
携帯電話で本社工場などと侃々諤々やりながら仕事を進めている。
泊まるホテルは激安ホテルを探してる。
昨夜は博多駅近くで、朝食付き1泊4,500円のところだった。

3年前に東京本社の建設会社から転職してきたとのこと。
今の会社にリクルートされた時の社長の言葉、
「お前ならうちの会社で億万長者になれる!」に惚れたらしい。
しかし、年収は半分になった。

もう8月から自宅(愛媛県)には帰ってないらしい。
土曜も日曜もなく働く。
へこたれていない。
元気、元気。
声がデカイ。
笑顔がある。
眼が光っている。
パワーがある。

その源が判らなかった。
なんなんだ、この男をここまで動かす力は・・・
いろいろ話をしてみた。

「なんかようわからんけどこれ面白いんちゃう?
これ頑張ったらこの業界を変えられるんちゃうか?って
ことがないと仕事って面白くないじゃないですか!
そんな面白いことだったら夜でも昼でも日曜日でも
仕事って楽しくてしょうがないですよね!
お金はその後ついて来ればいいんですよ!」だと・・・

こんな若い男めずらしい。
そんな『面白いこと』を作るのが経営者の仕事なんだろう。

博多の魚とラーメンをご馳走した。
魁龍ラーメンのドとんこつスープを一滴残さず飲み干した。
「このラーメン、旨いっすわ!」の連呼だった。
強者(つわもの)かもしれない。

今日は朝からまた宮崎経由で鹿児島へ1500ccの車で移動するらしい。
この男、欲しいと思った。
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■プロフィール
上野万太郎/僕がどこかで誰かと生きていたという記録。《食》との出会いは《人》との出会い。

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■著書:「福岡カフェ散歩」「福岡のまいにちカレー」

「福岡のまいにちカレー」(2014年4月)
福岡で毎日カレーを食べながら48店をカメラを持ってオーナーさんをインタビュー。カレーの数だけ物語がありました。

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「福岡カフェ散歩」(2012年12月)
福岡のカフェ54店を取材。オーナーさんの熱い想いを伝えたい。

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■欲望おにぎりとよろこび丼
2020年12月23日、長女がレシピ本居酒屋店長特製の欲望おにぎりとよろこび丼を出しました。

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