僕がどこかで誰かと生きていたという記録。

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青椒肉絲(チンジャオロース)についてブログで荻野店主に質問をしたところ、コメントに回答を頂きました。それが非常にためになり、また大爆笑だったのでご紹介します。やっぱり荻野店主はすごいです。


【私の質問】

青椒肉絲に使う肉は一般的には、豚なのか牛なのか。Wikipediaによると、通常、中国(漢民族)では肉と言えば豚を指すそうです。しかし、日本やアメリカでは好みの問題で、牛肉を使うことが多いとのことです。中国で牛肉を使ったチンジャオロースの場合は、青椒牛肉丝(チンジアオニウロウス)、青椒牛肉(チンジアオニウロウ)、またはさらに短く青椒牛(チンジアオニウ)というらしい。荻野店主さん、どうなんでしょうか?


【荻野店主さんからのご回答】

漢民族が9割を占める中国では一般的に肉と言えば豚肉を指します。したがって青椒肉絲は豚肉、牛肉の場合は青椒牛肉絲になります。

飲食店のメニューに「青椒牛肉絲」がある店ならば「青椒牛肉」と注文すれば「青椒牛肉絲」が出てくるかもしれませんが、牛肉とピーマンのスライスの炒め物が出てくる可能性もおおいにあります。

青椒牛に関しては大いに疑問です。
理由は中国語の単語にあります。
牛豚鶏で考えてみると、「鶏」は一文字だけで鶏肉、にわとりどちらも表すことができます。
しかし牛、豚(中国語では猪)は肉をつけないとウシ、ブタの意味にしかなりません。英語でも肉と動物で言い方が区別されている例がありますが、それと同じことが中国語にも言えます。

ゆみちさんのために中国語のことを書くと、「鶏不吃了」が「鶏がえさを食べなくなった」「私は鶏肉を食べるのをやめた」の二つの意味をもつのに対し、鶏を牛、豚(猪)に置き換えた場合牛(豚)がえさを食べなくなったという意味にしかなりません。

したがって食材としてのピーマンと動物としての牛が並列されている状況は不自然で、例えていうのなら「セーラー服と機関銃」「犬とバター」的な感覚であると言えます。

いいですか、これで。


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荻野店主、ありがとうございました。(爆笑)
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